りりこわ～るどっ♪（事実は小説よりイキナリ－Part2－）

予想通り先生のエキス風呂の効果のうんちくを垂れている。
先生からも私が来ていないことについて何か言われたようだ。

一体どんな面して「エキス風呂に入りに来い」と言っているのだろう。
というよりアノことは何とも感じていないようだ。
本当にその神経を疑う。

延々とその話を繰り返す母。
とうとう私の我慢の緒が切れた！
縁切り覚悟で事実を話す。

神妙に聞いていた母。

「私が先生と親身に接しているからあんたはタダでエキス風呂入れるんだから感謝しなさいよ！」

母は常々こう言っていた。

別に私のために親身に付き合っているわけじゃないだろうに・・・。

敢えてそんなことは言わずにただ「はいはい」と聞いていた。
母はよく「先生は女心がわからない人だ」と言っていた。
それでも将来のために頑張るのだと。

話を聞き終えて、

「もっと早く言ってくれれば私はこんなに苦労しなかったのに」

それって自分が悲劇のヒロインになっているってこと？

私は私で母と先生の将来を思って何も言わずに我慢していたのに。
私がお願いして先生と付き合えって言った覚えもない。
健康面でお世話になる以前から付き合っていたはずだ。

事実を知って私のために怒るより先に、自分の立場を思って悲しんでいる。
私はもっと悲しかった。

そして母は

「今から先生に電話する！」

と言って電話を切ってしまった。
しばらくして母から

「先生が電話に出なかった。私はもう先生の電話はとらないから　もし先生から電話があったらすべて聞いたからだと言っておいて」

なんじゃそりゃ？

なんで私自身がそんなことを先生に伝えなきゃいけないの？
もう馬鹿さ加減もいい加減にしてほしい・・・。

セクハラした加害者の交際相手に対して被害者が電話に出ない理由を言えってか？

どこまでも身勝手な人だ。

ある意味二人はお似合いかもしれない。
（常識が通じない、筋が通らない）

当然そんな命令は聞けないと断る。
それでも自分は電話に出ないから！と強引に怒りにまかせて電話を切られた。
私も切れる・・・。

その夜も悶々として眠れないでいた。
翌日また母から電話が。

「やっぱりエキス風呂には行きなさい。」

なんでだよ。

「先生にはきつく言っといたから。1人でなくていいから行きなさい。」

体より精神的な意味で病気になるって訴えた。

「そんなのはいいから！私はあんたの健康のほうが大事だから！」

やはり話が通じない・・・。

あんなことがあってもそこに行けっていう気が知れない。
しかも先生が話があるって言っているとか。
なんの話をするつもりなのか？

私の健康が大事で一番に想っていると言う、いかにも”私のため”を強調している。
それならなおさら強制してほしくない。
同じ問答を繰り返していたが、話の通じない相手には時間の無駄になるだけだ。

「考えておく。」

それだけ言って電話を切った。

先生の電話には出ないと言っておきながら結局は二人で話しているんじゃないか。
（で、なに、仲直りしたの？私の健康を口実にした？）
もうこれ以上くだらないしがらみで振り回されるのはごめんだ。

私は行くつもりはない。
当分は母から「エキス風呂へ行け」攻撃がくるだろう。

心穏やかに眠れる日は来るのだろうか・・・。

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